あいつ、ジャニヲタやめないってよ。

やめられないし、やめる気がない。

SixTONES単独横アリ公演の感想を天才・優勝・最高というワードを封印して書いてみよう

 

すいませーん!!!聞いてください!!!SixTONES横浜アリーナで単独公演やったんですけど、直近10年で一番天才で、何もかも優勝で、人生で一番最高でした!!!(開始3秒で頓挫)

 

 

何がって?セトリが、演出が、衣装が、セットが、全部。これはヲタクがよくやる誇張表現ではなく、まじのやつである。(とヲタクが言う矛盾)公演後、家へ帰ってもなお「あれは夢だったのだろうか」と放心状態だった。心ここにnothing at allだった。これはあくまで私調べだが、この10年で最もわたしのヲタクとしての性のツボを突いてくるライブだった。見たいものしかない。好きなものしかない。でもなにがそうさせたのか、いろんな要素が絡みすぎてて分からない。私も整理しないといけないから、入ったあなたも、入らなかったあなたも宜しければお付き合い願いたい。ただただ好きだったこと、思ったこと、感心したことを書き綴ります。SixTONES最強卍卍とかはぁん…ほくとくんえっち…すき…を封印してできるだけ聡明なフリをして書くので許してください。でもすごさの暴力で記憶が吹っ飛んでるので人様の書いてくださったセトリを見て順番とか思い出しながら書いております。のでセトリとかはいろいろ調べてください。他力本願の極み。

 

 

まず、セトリの組み方が恐ろしい。無駄も中だるみも皆無だった。そして演出が恐ろしい。全部ヲタクが好きなやつ。つまりは全体構成が素晴らしかったのである。
オープニングはメインステージに置かれた大きな空っぽの檻に、赤い大きな布が被さると、ジャングルをテーマにした無駄な布とファーだらけの新衣装でゴリゴリの新曲を歌い出すメンバーが登場する。もちろん火も存分にでる。開始30秒で既に優勝である。火、布、ファー、新衣装、新曲。ヲタクにとっては福袋である。盆と正月スタイルである。ちなみに曲名は「Jungle」。わかりやすい。しかし時は2018年、そんなこと書いてる間に公式YouTubeがアップロードされているのでもう言葉はいらない。いったん見よう。

 

 

おかえりなさい。はいそこのあなたお財布しまって、無料だから。

 

そこから聞きなじみのあるオリジナル曲が数曲披露され盛り上がっていると、もう一度檻に入り、さっき耳にしたばかりの新曲を歌いだす。ヲタクが動揺していると、樹ちゃんが上手の柵を、北斗くんが下手の柵を、そしてジェシーちゃんがスーパーロングな脚で真ん中の柵を大きな音で蹴散らし、檻から6人が脱出する。やばい。ヲタク大歓喜。血が騒ぎすぎてやばい。というか自分で出入りできる檻にわざわざもう一度入ってぶち壊すの超無意味に治安悪くて好き。かわいさと治安の悪さの共存。

 

ソロも各自各々いや各自のスタイルで素晴らしく、それぞれのソロが分離せずしっかりと“セトリ”となり構成の緩急に一役買っていた。何より1番評価すべき点は、聞かせる曲以外はソロに他のメンバーがついていたのだ。そう、ここでも盆and正月、全部ヲタクが好きなやつやんの法則である。高地くんのソロなんて特に優勝で、高地くんが歌いながらステージの一番上からセンステに移動するまでの間に各メンバーが待ち構えていて、服を着替えさせてあげ、傘を渡し、地図を渡し、レッドカーペットをひき紙吹雪を撒いてあげ(ていると思いきやカゴごとぶちまけるジェシーちゃんis天使)、最後にはみんながセンステに登場しセットの穴からぴょこぴょこと顔を出す。さっき檻をぶち壊した人たちと同一人物なんて信じられないくらい平和で楽しくて、自担以外のソロなのにもう一度見たいランキングに入ってしまった。みんなコチィが大好きなことが伝わってほっこり。ほかにも樹ちゃんがラップしながら鉄骨で作られた特大ジャングルジムに乗ってきたことに驚いてたら下の段にはメンバーが乗って煽りまくってる。あれが本当の「いたの!?」(ジェシーが突然存在を確かめる謎の持ちギャグ)である。しかしその鉄骨ジムどこの工事現場から持ってきた最高。これまで私はソロはその人のファンのための時間になることは仕方ないと思っていた。だからみんなが楽しく過ごせて一体感とセトリの流れを崩さないよう繋げられた演出たちのお陰であれだけ色の濃いことを各々がやりながらここまで流れと盛り上がりを絶やさないことが可能なんだなあと本当に目からうろこだった。

緩急はもちろん、とにかく流れがスムーズで違和感を感じる暇がなかったのだけれど、そう感じられたのには、おそらく衣装の繋がりも配慮して組まれていることが一因なのではないかと思った。特にそれが感じられたのは前半部分で、北斗くんがあやめを白シャツで黒パンツ披露し、その最後にメンバーがダンサーとして同系の衣装で登場→この星のHIKARIをさわやかに→上から白ジャケットを羽織りSHOT!をおしゃれに→はだかんぼーで「脱いで!」コールを浴びながらタイを緩めシャツのボタンをはずしながらメインへ移動→LOVE JUICEで全員でほどけたネクタイを使いながら踊り、メンバーがメンバーにネクタイを咥えさせ、引っ張るという過激演出をした末に脱ぐ、そしてボタンを留めながらヘラヘラとMC開始(今年イチの衝撃)
ツアーでよくある「その衣装でその曲・・・まあ・・・仕方ないよね・・・」みたいな妥協のシーンがほとんどなく、少ない手持ちの中でその衣装、その順番である意味が感じられる瞬間が多かった。ここでも本当に練りに練られた構成だということを何度も実感した。

しかしセトリのマニアックYou&Jっぷりは今に始まったことじゃないけど、YJ遺族の当方としてはあまりに欲しいところ突いてきすぎて公演中に具合悪いって3回くらい声に出した。めちゃ元気なのに具合悪かった。せめて最初に※ここからのセトリはゴリゴリのYou&Jの提供でお送りいたします。って言って欲しかった。やっほーー?特にあの頃のKAT-TUN担たちー?生きてるー???SHOT!とかまさかの本人たちすらライブでやってない。LOVE JUICEは赤西ソロ。チョイスがヲタクかよ。しかもただセトリに組みこむだけでなく、演出まで的確で、でも驚くような新鮮さを提供してくるからすごい。特に好きだったのはSHOT!で、衣装が白ジャケットの時点で天才的なのにマイクスタンドが用意され、しかもそいつが動く。遠かったから人力なのか自動なのかわからないけど動く。手招きをすると手元にぐんっとやってきて、時々逃げる。その演出がSHOT!のおしゃれなメロディーに乗せられたちょっともどかしくって野心あふれる歌詞にぴったりで、拍手喝采だった。マイクスタンドを抱くことができるのはチャンカパーナで知っていたけど動かすことができるってお姉さん初めて知ったよ。びっくり。LOVE JUICEはイントロが流れた瞬間に想定外すぎて一周回って声もなく受け入れることしが出来なかった。しかも始まったら本家よりどえろかった。だけどエロ!脱ぎました!ドヤ!みたく安っぽくならなかったのは薄暗い中で前からのぼやけた白い照明だけが彼らを照らし、カメラの前に行かないとよく見えない空間が作られていたからだと思っている。確実にやばいことになっている確信の中、見たいけど見えなくて、時々見えるとんでもない光景。高貴なストリップを見に来た気分だった。ストレートタイプのエロすら捻ってくる。これまた巧妙でやられた。とりあえずネクタイプレイをするほくじゅり is YABAI(遺言)

そして手持ちの札のアレンジ力にも脱帽した。BRAVE SOULなんて既にみんなで盛り上がる曲認定をされていて流れるだけで楽しいのに、今回は魅せる曲に変えてきた。あまりにたくさんのことが起こりすぎてすべて記憶できていないのだけど一心不乱に和太鼓を叩く6人、扇子を持って舞う大我、慎太郎の太鼓に合わせて踊り狂うジェシー、ギターを弾く樹の前で殺陣をはじめるゆごほく、そしてその刀でJAPONICA STYLEの布を切り落とす。圧倒的かつ綺麗すぎる流れ、そしてあまりのボリュームに一曲の出来事であることが嘘のようである。圧倒的拳突き上げ爆上げ系ソングのBRAVE SOULなのに、騒ぐことを忘れてしまった。負けた。彼らにマンネリという言葉はないらしい。

 

極めつけはオリジナル曲をつなぎ合わせたリミックス曲でライブのラストスパートをかけることだった。オリジナル曲名が書かれた大きな看板を担いで歩き始めた(好き)と思いきやそれが照明となり、曲目と彼らを照らす。照らされた曲たちがリミックスされた初耳のかっこいい曲で会場中を回るSixTONES。嘘じゃん。こんな最高なことデビュー組でもめったにやらないよ。というかあの看板、この一回のために作ったの??HA???ツアーしよう???と心から思った。


もう少しエモさに頼ってくるような気がしていた。例えば、Shake It Upから始まるとか。私は当時を全く知らないから憶測でしかないけれど、そんなことしたら結構盛り上がったりするのではないかなんて思っていた。
でも彼らはそれをしなかった。雑誌のインタビューによると、過去を振り返って歌うべきか悩んだようではあったけれど一曲も歌わないことを選んだ。昔の曲どころか、オリジナル以外は直近1年間で歌った曲がすらほとんど見当たらず、ほぼ全部が初披露だった。どちらが正解だったのかわからない。でもそれが、彼らが止まらず進化し続けることの一番の表明なのかもしれない。SixTONESはいつも期待と想像の上をいくと思っていたけれど、今回もやられてしまった。遥か上をいかれてしまった。それもものすごいクオリティーで。

EXシアターが覇気で壊れると本気で思った去年の夏から願っていた光景に、私は泣いてしまうかもしれないと思っていた。でも、泣いている暇なんてなかった。涙腺なんて強さにあっという間にねじ伏せられた。息つく間もないという言葉はあの日のためにあったのかもしれない。そのくらい圧巻で、驚いて、感心して、笑って、聞き入って、騒いでいる間に終わってしまって、そのあまりの完成度に終演後の私と友人はただただ無言で駅に向かって歩き続けた。やっと出てきた言葉は「なんでデビューしてないんだろうね。」

 

あの日から、ジュニアって何だろうと考え続けた。あれだけのことができて、あれだけのことをやらせてもらえて、それでもまだ“予備軍”であって、その名を存分に世間に広めることができないもどかしさ。でも、そんな私たちの予想に反し、彼らは誰一人としてグループの目標をデビューと言わなかった。ある者は社会現象を起こすと言い、ある者は国民的アイドルを目指すと言い、ある者は世界を目指してもいいのではないか、と言った。*1ジャニヲタと括られた私たちが、ジャニーズの物差しで測り、ジャニーズの枠組で定められた成功に当てはめて悔しがっている間に彼らは次のフェーズに向かっていた。でもジャニーズであることは捨てない。ジャニーズだからできることを探す。本当に彼らにはいつも驚かされる。前を向かされる。もちろん、彼らだってデビューがどうでもいいなんて思っていないんだろう。でもデビューしてない今だからこそできることがたくさんあって、それを逆手にとって、ジュニアなのにデビュー組を越せたらおもしろいなんて言ってのけるんだから、わくわくしすぎて笑えてきちゃうよ。

 

 

あんなに大きな横浜アリーナで、次はもっと大きなところで会いましょうと言った君たちが大好きです。北斗くんはあの日、時間が止まってほしいと言った。案外青春じみたことをいう、私の大好きな北斗くん。でもSixTONESは、止まらないらしい。それもまた、大好きだ。大切な今が止まってほしい気持ちと、先を見たくて仕方ないから止まってほしくない願いと。一緒にいてほしいような、置いて行ってほしいような。その矛盾を抱えて、これからも彼らが輝き続ける一瞬一瞬をとらえていたいと思う。

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*1:公式YouTube参照。

youtu.be