気をつけて 出会い頭の 橋本涼
いつかはこうなるんじゃないかと思っていた。だから言ったのだ。気をつけろと。彼にだけは気をつけろと。
そう、橋本涼である。
大人の余裕をもってして彼を眺めていたはずが、いつの間にか立場は逆転していて、ここ数ヶ月脳内語彙の半数は漢字3文字橋本涼である。あの最高速度で最高の位置までたどり着く口角は鋭利で、あの笑顔は女に刺さるとそう簡単に抜けない仕組みになっているようである。何を隠そう人生の中で最も長く担当したのが赤西仁という私の背景を話せば、この事実にみなが笑いながら頷く。だが、こちとら笑い事ではないのだ。一応抵抗していたのだ私は。
2017年に突如Jr.担になった私が彼をきちんと認識したのはおそらく5人になってからで、認識した理由は上記、言わずもがなである。最初はに、似てる〜〜!から始まり、そこからは「どうしたって本能的に見てしまう」というのが正直なところだった。少クラはもちろんYouTubeを毎週見てはみじゅが飲めない罰ゲームショットドリンクを代わりに一気するわ、イナゴを食べたさくちゃんの頭をポンポンするわ、かと思えば芋の企画だって言ってんのにカブうめぇ!!!!しか言わないわ、なんだこの爆モテ天然アトラクティブな男は……………と時間を過ごしていった。(この数年に何故もっとハマらなかったの??というご意見もあるだろうが、ローラーを履いていない方の自担が爆速でデビューへ駆け上り、忙しさと楽しさでそちらに精一杯だったというのが正直なところだ。)さて時は2021年、どんどん“グループ”感を強めていく彼らから目を離せるわけがなく、ついにジェッツ単独の現場に足を運ぶようになり、夏も秋も前から数えた方が早いような席にぶち込まれた私は恐ろしい至近距離でタイプすぎる顔を眺める羽目になり、もう引き返せないところまできてしまった。
だけどその「魅力」と「危険」が背中合わせの人はもう好きにならないと決めていた。わたしももういい大人だ。言葉を選ばずに言えば正直アイドルの素行を巡ってなど苦しみたくない。私が初めて「合同公演で見る彼ではなく、彼のために足を運ぼう」と決意して手にしたドリボの公演日、彼は舞台に立つことを許されなかった。悲しかった。だから好きでも、本気にならないと決めていた。けれども再び走り出した真っ直ぐで一生懸命な彼を目の当たりにして、そのあんまりにも眩しい笑顔が、そのキャラメルよりは甘くないのに切ない甘さがある“焦がしキャラメル”な歌声が、その全ヲタク落とし系仕草が、好きだと言ってるのだ、細胞が。細胞レベルまで細分化されて刺さるのだ。そんなことある???橋本涼は微粒子なのか???ミストなのか???お???冬の保湿にぴったりなのか橋本涼は???
細かいことはよく分からない。これから先、どんなふうに好きになっていくのかもわからない。自分の年齢との差を考えるとちょっと怖くなる。だけど今日、アイドルしててくれてありがとうと思う。キャラクターからは想像できなかった、ふんわり優しいところがいいな、応援したいなと思う。細かいことは知らねえ!!!好きが正義だろ!!!と強気になれる。アイドルなんだからそれでいいか。と今は思っている。
思い返せば私が彼にどうしようもなくなった決定打はあの8.8祭の日、OP早々どう考えてもトラジャの誰かが出てくるはずの文脈で「会いたかったぜ🏄♂️🌊💫」と夏の権化みたいな顔して予告なく彼がドアップで登場した瞬間だ。あの曲がり角でばったり出くわしてしまったような急な橋本涼に私は無意識に膝から崩れ落ちて、友人に爆笑されたあの“衝突事故”の日、初めてちゃんと自分の感情を認識してしまったような気がする。やっぱり危険な男だ。
気をつけて 出会い頭の 橋本涼
人間の住む国で、見たいな、素敵なダンス
2020年1月7日。あの日が形になったのを見た後、とんでもない虚無感に襲われた。あの日思い出に区切りをつけて進んでいった彼らと、あの日泣いて泣いてなきじゃくって、それをピークに燃え尽きて細かい灰が落ち始めている自分の大きな差に気が付いてしまった。
あの日、円陣を組んだ瞬間が6人でずっと一緒にいると誓った瞬間だと自担は言う。本当に幸せなことだ。だってそれが叶えたくて私は何年間か彼らを応援していたんだから。でも永遠を保証された瞬間に、人間は、儚さを抱きしめるように生きてきた頃とは同じではいられないんだなあ、と知った。
「リトルマーメイド」のアリエルは足も、声も、エリックと幸せに暮らすこともすべて手に入れた。誰もが望むハッピーエンド。でも十数年ともにしてきたヒレには別れを告げたわけだ。そしておそらくアリエルだって「海を出て人間の世界で暮らしたい」と熱望していた頃の気持ちをどこか忘れて、なんの違和感もなくあの日渇望した「足」で「道」を歩いているのかなあ、なんて。そしてあろうことか私は今きっと幸せに生きているであろうアリエルに向かって「海の中での生活が恋しくないの?ヒレで泳ぎたくないの?」と問うているようなものだ。
「ジャニーズJr.のままでいてくれたら」
絶対にそんなこと、言いたくなかったのに。舌根のあたりまで出かかるときがある。彼らは何も変わらない。彼らは何も悪くない。ただ私が楽しかったあの頃を、「放課後のロッカー上の男女」なんて誰かが例えた日々を、忘れられないだけだ。
北斗くんが好きだ。好きになったあの日から、一回も嫌いだと思ったことがない。そんなアイドル私は知らない。デビューしてからだって好きなところはひとつも変わらない。それどころかどんどん歌もうまくなるし、たくさんのいろんな雑誌に載っているのにひとつとして同じ表情をしていなくて、この人はやっぱり憑依型なんだろうか?なんて思いながら、女性誌の思うツボだなあなんて呆れ笑いしながら、きゅんとしてしまう。
でも、その進化は自分の知らないところで起こっていく。こいつ何言ってんだって思われるだろうし私も思う。でも春夏秋冬現場があって、好きが可視化されていた時代を思い出しては、今どこに向かって何を応援しているのかわからなくなるときがある。年に何十回も現場で感じていた、とにかく楽しくて熱っぽい、でもどこか不安定な日々を思い返しては、自分の目で確かめられない何かがある程度バランスよく勝手に進んでいくのを眺めている感覚に陥る。どこまでも遠くへ行ってくれと願って応援していたのは私なのに。人間って本当に我儘だ。
聞いたところによると、グリム童話のアリエルは、王子と結ばれることなく泡になって消えちゃうらしい。本当に過去にすがりついてどうしようもなくなったら、ちゃんと私が彼らのことを忘れて、思い出を全部泡にして適当に社会を生きて行こうと思うけど、まだ泡にする勇気まではない。結局、好きなんだわ。もっと売れてほしいんだわ。でもオリジナル曲を早く音源化してくれ。ああ、人間って本当に我儘だ。
君のイヤモニの柄を見るまでは
その日、わたしは終電を逃した。
仕事以外で終電を逃したことはなかったんだ、お金勿体無いし。酔うとすぐ楽しくなってタクシー帰りする大人たちを眺めては、そこらへんも含めて自己管理できる大人にならねばと常々思っていた。でも、その日はポリシーに反してタクシー代を払う背徳感も「その日」の特別をさらに特別にした感じがして高揚した。挙句タクシーの運転手さんに「こんな時間だけど眠くないの?元気だね」と言われるくらいには目に見えて幸せだったらしい。
2019年8月8日。
5万5千人の喜怒哀楽が一瞬で渦巻いた日。
いろんな感情があって当たり前で、やっぱり何とかならないのかよこのやり方はとも思って、輝くダイヤモンドスマイルも、あまりにも神々しい夢のハリウッドも忘れられない。でもそれについて綴る権利は私にはないから、自分の夢が叶ったことだけを主軸に、どうしてもあの日のあの感情を残しておきたいというわたしの願望を叶えるだけのために、自己中な文章を書きます。
SixTONES、CDデビューおめでとう。
東京ドームで発表されるまでの数十秒間、私は友達の手を握りつぶしそうな勢いで握り続けた。2グループ同時デビューなんぞ想像もしていなかったから、ひとりひとりの顔がカメラに抜かれ始めたとき、15人の中から抜かれた人だけがデビューできるんじゃないかなんて思ったりして本当に一回心臓が口から出た。そして発表された瞬間、彼女の膝の上で泣き崩れた。
その時いちばんに思ったことは「もういいんだ。」だった。もう6人がバラバラになることに怯えなくてもいい。もうSixTONESがなくなってしまうのではないかと考えなくてもいい。ただただ、未来を楽しみに思うだけでいい。今思えばあれは安堵の涙だったのかもしれない。
私が出会ってから今日までたった2年半。なのにそうとは思えないほど濃くて忘れられない風景や、忘れたくない感情があまりにも多くて、その全てを抱きしめるように過ごした2年半。
荷物をゴミ袋につめて直置きされたけど、楽しい満員電車だね、なんて笑いあった湾岸ライブも。
デビューって何だろう?と衝撃のあまり眠れなかった初単独横アリも。
頑張ってればなんとかなるってと困ったように笑っていた顔が忘れられないサマパラのオーラスも。
品川駅で大きすぎる看板の前に立ち尽くしたことも。
ビリビリするほど本人たちの緊張が伝わってきて、隣の見知らぬ女の子と一緒に大声で歌いながらペンライトを直角に振りかざして応援したYoutube Fan Festも。
「北斗、お前俺らといるの楽しいんだろ?」と樹に言われて照れたごまかし笑いをしていた北斗くんが見られたCHANGE THE ERA-20ix-も。
他にもたくさんたくさんあるけど、いっぺんに押し寄せた記憶の最後に浮かんだのは、2017年のEXシアターで見たAmazing!!!!!!だった。あの日、小さなステージセットの真ん中にぎゅうぎゅうに収まって捌けて行った彼らは2年後、東京ドームのセンターステージにいた。ああそうだった、あの日わたしがどこまでもついていこうと決意したのはこの風景が見たいからなんだった。絶対ここに来られると信じたかったからだった。ついにここに来たんだ。そう思ったらまたウソみたいに涙が止まらなくなって、よくアニバーサリー系のコンサートDVDに映っている「グループ名の書いたタオルを握りしめて肩を震わせている子」になってしまった。いや、そんなに綺麗なもんではなかったかもしれないけどその時ばかりは石原さとみになったつもりで泣いた。涙でAmazing!!!!!!を見られなかったことは初めてだった。
でもちょっと寂しかった。ジュニア担という世間からのやや冷ややかな視線を物ともせずただひたすら成功だけを願って駆け抜けた、ある種文化祭のような熱を持った日々が終わる。「遠くなって寂しい」という人に向かって「そもそも近くねえよ(笑)」という人がいるけどそんな物理的な話をしてるんじゃなくて、世間からしらな~~~い(笑)と言われても愛し続けた自分たちの宝物が、何十倍もの数の人の宝物になっていくのはそりゃ寂しいだろうな。もしかしたら私も来年オリンピックの人混みにのまれながらそんなことを思っているかもしれない。人はいつだってないものねだりだなと思った。
時系列がおかしい?悪いけどそれは私が彼らを初めて見た日に思ったことだよ。まだデビューしてないなんてあまりにも世の中の時系列がおかしい、と。パクらないでくれよな。そもそも本当はこうだったかもしれないのに・・・と考えることはジャニーズを考える上で最も無意味だと私は思う。だってSexyZoneには京本大我がいたかもしれない。松村北斗は俳優になっていたかもしれない。SixTONESはRAINBOWSになっていたかもしれない(笑)。他にもきっと私たちの知らないIFがたくさんある。たらればを並べたところで、その先にある結論はSixTONESがデビューするという最高の事実だけだ。それから2グループ競わされて優劣つけられたらどうしよう、なんて悩むのはそのときになったからでいい。生まれる前から自分の子供がいじめられたらどうしようと悩んでもなんの解決にもならないでしょ、まだ生んでもないんだから。そんなことより「これからどうなっていくんだろうね」という言葉の持つ意味あいが大きく変わったことを噛みしめて毎日楽しく過ごしたい。
やっぱり夏は嫌いだ。暑いし、べたべたするし、海もプールも好きじゃない。それでも夏を嫌いになれなくなってしまったのも、夢や奇跡をどこかで信じてしまうようになってしまったのも、2019年8月8日のせいだ。アイドルグループに永遠はない。それを知ってもなおまた永遠を願い始めてしまった愚かで最高に幸せな、夏の日の話。
デビュー組のコンサートに行くといつも考えてた。
北斗くんはオリジナルのイヤモニを作れるようになったら、どんな柄にするんだろう。
だから君のイヤモニの柄を確かめるまでは、私は君のファンをやめられない。
あれ、でもちょっと先輩になったらイヤモニってツアーのたびに変わるんだっけ。
そしたら私はいつまで君のイヤモニの柄を確かめてしまうんだろうか。
そんな贅沢でどうでもよいことを考える夏も、悪くない。
これからもくだらない話をして笑いながら最前線を目指すSixTONESに追い風が吹き続けますように。世界で一番、大好きです。
別にジャニオタだから転職したわけではないんだけど、たぶんジャニオタだから転職したんだろうな
やっほ~!あけおめ~!こないだ2018年になったと思ったのにもう2019年だってうける(うけない)いろいろあるけど今年も楽しいジャニーズイヤーにしようねみんな!
さて新年早々大変個人的なことなのですが、この度転職することになりました。理由はここに書いてもおもしろくないので書かないけど、オタクの人格として記す場が欲しかったので記します。これだけ読むとすごい不真面目に転職した人みたいだけど結構いろいろ考えたから許して!!あくまでオタクの部分だけ切り取ってるからね!!!!
まず、オタクだから転職したわけではない。
社会人になってもオタクをやめる気配はなく、何ならジュニア担という生き物に転身したりして、自分史上最強に心身共にオタクだけど、それを妨げられるから転職したわけではない。もちろん多少は我慢したものもあったけど、チケットが取れたものはすべて行くことができたし、突然決まった現場も常識の範囲内で積極的に仕事ぶん投げて行ったし、夜現場があるからいつもよりおめかしして出勤したらついに彼氏ができたと噂もされたし、毎日終電で帰ってるのに週1以上現場とかいう月もあったしねうける(うけない)
だからジャニオタとして不満があって転職したわけではない。でも、ジャニオタじゃなければ転職しなかったような気もする。
どういうことだよ。
まず、現場がたくさんあったことで私のことを定点観測してくれる友がいた。
夏も一緒。秋も一緒。ありがとう友よ。
そんな友があるとき私に言った。
「ねえ現場にいるとき以外、ずっと働いてない?」
はっとした。たしかにそうだった。けど別にそれでいいと思っていた。
好きなことをするために辛いことを乗り越えるのは、形はどうであれみんながやっていることだし、毎日辛いからこそ自分を最大限に甘やかして見たいものを我慢せず見ることを許しているわけだし、自分が希望する時間以上に働いていることで収入にも余裕ができるわけだし・・・。
ああ、でも普通じゃないんだな、これって。
そもそも普通とは?というところまで話がいくとややこしいが、少なくとも周りの友人に自分以上に働いている人はほとんど見受けられなかったし、今回ある程度の期間自分を見てくれていた第三者から「普通じゃない」とはっきりと告げられたことが、走り続けていた私が立ち止まるひとつのきっかけになった。というより、立ち止まってもいいんだなと思えた。
そんなとき、芋づる式に思い出したのは転職したことのある友達から言われた言葉だった。尚こいつもオタクだった。友達オタクばっかりかよ。
「イケメンにできることには限界があんだよ。」
確かにそうだ。ジャニーズは心の支えにはなってくれても睡眠時間をプレゼントしてくれるわけじゃないし倒れても助けてくれるわけじゃない。そもそも睡眠時間をプレゼントされるくらいなら私がプレゼントしたいくらいジャニーズの人たち寝てないだろうからもらおうなんて超おこがましくて無理じゃんめちゃめちゃ論点ずれてるけど。
でもわかんないじゃん。現職にいいことだっていっぱいあるじゃん。オタク的に言えば転職して残業は減っても休みが厳しくて全然オタクできなくなったら嫌だし・・・
でも。
逆に。
まあ、なんとかなるか。
ジャニーズがあれば。
ええええ~!?まじ!?結構やべえやつじゃない!?
わたし結構やべえやつじゃない!?
アイドルの諸行無常の響き感じた2018年に言うことじゃなくない!?
好きは好きでもジャニーズのために仕事しないって決めて社会人になったじゃん!?
挫折早いじゃん!?
ひらひら散る花まぶしいじゃん!?(みんなJAPONICA STYLE見てね)
でも、まあなんとかなるかと思える要素があることがどちらかといえば不安がりで、保守派である私にとっては重要だった。たとえ新しい会社で何か困難があったとしても、今より自我を殺さなくちゃいけなかったとしても、自分が好きなものを見て笑える時間があって、すべての感情を好きッ・・・の一色に染めて、自分のこと以上に成功を祈れる存在がいて、要は自分が自分でいられるコンテンツを保有している私は強いぞと思えたわけだ。形はどうであれ、セルフコントロールできる私は強いぞと。
こうやって自らの人生をどんどんジャニーズなしでは無理な方向に漬けこんでいる自分の梅干しみたいな人生(?)についてはほとほと呆れるけど社会人をはじめて数年、結局これしか私は良い形で働く方法が見いだせなかった。し、周りを見渡せば結局みんなお休みのためとか趣味を楽しみに働いていて、働き方改革でむしろそれが推奨される世の中で、もうすぐ好きになって2年が経つけど今日まで好きしかないSixTONESは猪突猛進で2019年に突入し、いや~~やめんの無理だろ~~~ありえないだろ~~(笑)と笑ってごまかすことにした。
残業が多かろうが給料が低かろうが楽しくなかろうが、それ以外の側面で自分が納得できる仕事なら、他人がとやかく言おうと、別に良いのかなと私は思います。続けることで見えてくることも絶対にありますしね。私ももっと前からやめたかったけど続けたからこそ生き抜く術を身に着けることができ、私はこのたびありがたいことにスムーズに内定をいただくことができたと思っています。
別にジャニオタだから転職したわけじゃない。でも結果としてジャニオタだから転職したんだなと思います。周りがなんと言おうと別にそれでもいいよ、だってほら倒れたら現場にもいけないよ。
先日、新しい上司と顔合わせをした際に小声でこんなことを言われました。
「ねえライブとか好き?全国ツアーとか行く?休みほしいとき協力するね!私も似たようなもんだから!」
上司が何オタなのか、早く仲良くなって確認しよう。
2019年も良い1年でありますように。
SixTONES単独横アリ公演の感想を天才・優勝・最高というワードを封印して書いてみよう
すいませーん!!!聞いてください!!!SixTONESが横浜アリーナで単独公演やったんですけど、直近10年で一番天才で、何もかも優勝で、人生で一番最高でした!!!(開始3秒で頓挫)
何がって?セトリが、演出が、衣装が、セットが、全部。これはヲタクがよくやる誇張表現ではなく、まじのやつである。(とヲタクが言う矛盾)公演後、家へ帰ってもなお「あれは夢だったのだろうか」と放心状態だった。心ここにnothing at allだった。これはあくまで私調べだが、この10年で最もわたしのヲタクとしての性のツボを突いてくるライブだった。見たいものしかない。好きなものしかない。でもなにがそうさせたのか、いろんな要素が絡みすぎてて分からない。私も整理しないといけないから、入ったあなたも、入らなかったあなたも宜しければお付き合い願いたい。ただただ好きだったこと、思ったこと、感心したことを書き綴ります。SixTONES最強卍卍とかはぁん…ほくとくんえっち…すき…を封印してできるだけ聡明なフリをして書くので許してください。でもすごさの暴力で記憶が吹っ飛んでるので人様の書いてくださったセトリを見て順番とか思い出しながら書いております。のでセトリとかはいろいろ調べてください。他力本願の極み。
まず、セトリの組み方が恐ろしい。無駄も中だるみも皆無だった。そして演出が恐ろしい。全部ヲタクが好きなやつ。つまりは全体構成が素晴らしかったのである。
オープニングはメインステージに置かれた大きな空っぽの檻に、赤い大きな布が被さると、ジャングルをテーマにした無駄な布とファーだらけの新衣装でゴリゴリの新曲を歌い出すメンバーが登場する。もちろん火も存分にでる。開始30秒で既に優勝である。火、布、ファー、新衣装、新曲。ヲタクにとっては福袋である。盆と正月スタイルである。ちなみに曲名は「Jungle」。わかりやすい。しかし時は2018年、そんなこと書いてる間に公式YouTubeがアップロードされているのでもう言葉はいらない。いったん見よう。
おかえりなさい。はいそこのあなたお財布しまって、無料だから。
そこから聞きなじみのあるオリジナル曲が数曲披露され盛り上がっていると、もう一度檻に入り、さっき耳にしたばかりの新曲を歌いだす。ヲタクが動揺していると、樹ちゃんが上手の柵を、北斗くんが下手の柵を、そしてジェシーちゃんがスーパーロングな脚で真ん中の柵を大きな音で蹴散らし、檻から6人が脱出する。やばい。ヲタク大歓喜。血が騒ぎすぎてやばい。というか自分で出入りできる檻にわざわざもう一度入ってぶち壊すの超無意味に治安悪くて好き。かわいさと治安の悪さの共存。
ソロも各自各々いや各自のスタイルで素晴らしく、それぞれのソロが分離せずしっかりと“セトリ”となり構成の緩急に一役買っていた。何より1番評価すべき点は、聞かせる曲以外はソロに他のメンバーがついていたのだ。そう、ここでも盆and正月、全部ヲタクが好きなやつやんの法則である。高地くんのソロなんて特に優勝で、高地くんが歌いながらステージの一番上からセンステに移動するまでの間に各メンバーが待ち構えていて、服を着替えさせてあげ、傘を渡し、地図を渡し、レッドカーペットをひき紙吹雪を撒いてあげ(ていると思いきやカゴごとぶちまけるジェシーちゃんis天使)、最後にはみんながセンステに登場しセットの穴からぴょこぴょこと顔を出す。さっき檻をぶち壊した人たちと同一人物なんて信じられないくらい平和で楽しくて、自担以外のソロなのにもう一度見たいランキングに入ってしまった。みんなコチィが大好きなことが伝わってほっこり。ほかにも樹ちゃんがラップしながら鉄骨で作られた特大ジャングルジムに乗ってきたことに驚いてたら下の段にはメンバーが乗って煽りまくってる。あれが本当の「いたの!?」(ジェシーが突然存在を確かめる謎の持ちギャグ)である。しかしその鉄骨ジムどこの工事現場から持ってきた最高。これまで私はソロはその人のファンのための時間になることは仕方ないと思っていた。だからみんなが楽しく過ごせて一体感とセトリの流れを崩さないよう繋げられた演出たちのお陰であれだけ色の濃いことを各々がやりながらここまで流れと盛り上がりを絶やさないことが可能なんだなあと本当に目からうろこだった。
緩急はもちろん、とにかく流れがスムーズで違和感を感じる暇がなかったのだけれど、そう感じられたのには、おそらく衣装の繋がりも配慮して組まれていることが一因なのではないかと思った。特にそれが感じられたのは前半部分で、北斗くんがあやめを白シャツで黒パンツ披露し、その最後にメンバーがダンサーとして同系の衣装で登場→この星のHIKARIをさわやかに→上から白ジャケットを羽織りSHOT!をおしゃれに→はだかんぼーで「脱いで!」コールを浴びながらタイを緩めシャツのボタンをはずしながらメインへ移動→LOVE JUICEで全員でほどけたネクタイを使いながら踊り、メンバーがメンバーにネクタイを咥えさせ、引っ張るという過激演出をした末に脱ぐ、そしてボタンを留めながらヘラヘラとMC開始(今年イチの衝撃)
ツアーでよくある「その衣装でその曲・・・まあ・・・仕方ないよね・・・」みたいな妥協のシーンがほとんどなく、少ない手持ちの中でその衣装、その順番である意味が感じられる瞬間が多かった。ここでも本当に練りに練られた構成だということを何度も実感した。
しかしセトリのマニアックYou&Jっぷりは今に始まったことじゃないけど、YJ遺族の当方としてはあまりに欲しいところ突いてきすぎて公演中に具合悪いって3回くらい声に出した。めちゃ元気なのに具合悪かった。せめて最初に※ここからのセトリはゴリゴリのYou&Jの提供でお送りいたします。って言って欲しかった。やっほーー?特にあの頃のKAT-TUN担たちー?生きてるー???SHOT!とかまさかの本人たちすらライブでやってない。LOVE JUICEは赤西ソロ。チョイスがヲタクかよ。しかもただセトリに組みこむだけでなく、演出まで的確で、でも驚くような新鮮さを提供してくるからすごい。特に好きだったのはSHOT!で、衣装が白ジャケットの時点で天才的なのにマイクスタンドが用意され、しかもそいつが動く。遠かったから人力なのか自動なのかわからないけど動く。手招きをすると手元にぐんっとやってきて、時々逃げる。その演出がSHOT!のおしゃれなメロディーに乗せられたちょっともどかしくって野心あふれる歌詞にぴったりで、拍手喝采だった。マイクスタンドを抱くことができるのはチャンカパーナで知っていたけど動かすことができるってお姉さん初めて知ったよ。びっくり。LOVE JUICEはイントロが流れた瞬間に想定外すぎて一周回って声もなく受け入れることしが出来なかった。しかも始まったら本家よりどえろかった。だけどエロ!脱ぎました!ドヤ!みたく安っぽくならなかったのは薄暗い中で前からのぼやけた白い照明だけが彼らを照らし、カメラの前に行かないとよく見えない空間が作られていたからだと思っている。確実にやばいことになっている確信の中、見たいけど見えなくて、時々見えるとんでもない光景。高貴なストリップを見に来た気分だった。ストレートタイプのエロすら捻ってくる。これまた巧妙でやられた。とりあえずネクタイプレイをするほくじゅり is YABAI(遺言)
そして手持ちの札のアレンジ力にも脱帽した。BRAVE SOULなんて既にみんなで盛り上がる曲認定をされていて流れるだけで楽しいのに、今回は魅せる曲に変えてきた。あまりにたくさんのことが起こりすぎてすべて記憶できていないのだけど一心不乱に和太鼓を叩く6人、扇子を持って舞う大我、慎太郎の太鼓に合わせて踊り狂うジェシー、ギターを弾く樹の前で殺陣をはじめるゆごほく、そしてその刀でJAPONICA STYLEの布を切り落とす。圧倒的かつ綺麗すぎる流れ、そしてあまりのボリュームに一曲の出来事であることが嘘のようである。圧倒的拳突き上げ爆上げ系ソングのBRAVE SOULなのに、騒ぐことを忘れてしまった。負けた。彼らにマンネリという言葉はないらしい。
極めつけはオリジナル曲をつなぎ合わせたリミックス曲でライブのラストスパートをかけることだった。オリジナル曲名が書かれた大きな看板を担いで歩き始めた(好き)と思いきやそれが照明となり、曲目と彼らを照らす。照らされた曲たちがリミックスされた初耳のかっこいい曲で会場中を回るSixTONES。嘘じゃん。こんな最高なことデビュー組でもめったにやらないよ。というかあの看板、この一回のために作ったの??HA???ツアーしよう???と心から思った。
もう少しエモさに頼ってくるような気がしていた。例えば、Shake It Upから始まるとか。私は当時を全く知らないから憶測でしかないけれど、そんなことしたら結構盛り上がったりするのではないかなんて思っていた。
でも彼らはそれをしなかった。雑誌のインタビューによると、過去を振り返って歌うべきか悩んだようではあったけれど一曲も歌わないことを選んだ。昔の曲どころか、オリジナル以外は直近1年間で歌った曲がすらほとんど見当たらず、ほぼ全部が初披露だった。どちらが正解だったのかわからない。でもそれが、彼らが止まらず進化し続けることの一番の表明なのかもしれない。SixTONESはいつも期待と想像の上をいくと思っていたけれど、今回もやられてしまった。遥か上をいかれてしまった。それもものすごいクオリティーで。
EXシアターが覇気で壊れると本気で思った去年の夏から願っていた光景に、私は泣いてしまうかもしれないと思っていた。でも、泣いている暇なんてなかった。涙腺なんて強さにあっという間にねじ伏せられた。息つく間もないという言葉はあの日のためにあったのかもしれない。そのくらい圧巻で、驚いて、感心して、笑って、聞き入って、騒いでいる間に終わってしまって、そのあまりの完成度に終演後の私と友人はただただ無言で駅に向かって歩き続けた。やっと出てきた言葉は「なんでデビューしてないんだろうね。」
あの日から、ジュニアって何だろうと考え続けた。あれだけのことができて、あれだけのことをやらせてもらえて、それでもまだ“予備軍”であって、その名を存分に世間に広めることができないもどかしさ。でも、そんな私たちの予想に反し、彼らは誰一人としてグループの目標をデビューと言わなかった。ある者は社会現象を起こすと言い、ある者は国民的アイドルを目指すと言い、ある者は世界を目指してもいいのではないか、と言った。*1ジャニヲタと括られた私たちが、ジャニーズの物差しで測り、ジャニーズの枠組で定められた成功に当てはめて悔しがっている間に彼らは次のフェーズに向かっていた。でもジャニーズであることは捨てない。ジャニーズだからできることを探す。本当に彼らにはいつも驚かされる。前を向かされる。もちろん、彼らだってデビューがどうでもいいなんて思っていないんだろう。でもデビューしてない今だからこそできることがたくさんあって、それを逆手にとって、ジュニアなのにデビュー組を越せたらおもしろいなんて言ってのけるんだから、わくわくしすぎて笑えてきちゃうよ。
あんなに大きな横浜アリーナで、次はもっと大きなところで会いましょうと言った君たちが大好きです。北斗くんはあの日、時間が止まってほしいと言った。案外青春じみたことをいう、私の大好きな北斗くん。でもSixTONESは、止まらないらしい。それもまた、大好きだ。大切な今が止まってほしい気持ちと、先を見たくて仕方ないから止まってほしくない願いと。一緒にいてほしいような、置いて行ってほしいような。その矛盾を抱えて、これからも彼らが輝き続ける一瞬一瞬をとらえていたいと思う。
なあ、ジュニア担が不幸せだなんて誰が決めたんだい?~デビュー担がジュニア担をしてみた感想文~
「1年後の自分に手紙を書きましょう」
まるで学生のようなことを今年の1月、社内研修でやった。
お前がその大阪で友人と軽率に取り付けた現場で松村北斗というジ
ジュニアの現場に初めて足を運んでから早10ヶ月。
まず、確かにジュニア担は大変で、不安定で、時々切なくて、
確かに私が分かるこのたった数ヶ月の間にだって、
デビュー組との違いで言えば、
好き。だから応援する。それがすべての正解であるということ。
皆さんにもそんな風に思えるアイドルがいるかもしれない。
多分わたしは何も分かっていない。
ジャニーズJr.が、SixTONESが、
もしも私が石油王なら、SixTONESに東京ドームをあげよう
夏が終わった。こんなに駆け抜けた夏ははじめてだった。ジュニアの夏は忙しいと噂には聞いていたし、毎年横目で見てはいたけれどまさか自分が当事者になるとは夢にも思っていなかった。
日程的に簡単に休みもとれない、チケットも取れない、そんな最悪な環境の中でいろいろどうにかしてEX SixTONES単独2回、風磨サマパラ1回、スノストEX合同2回とお邪魔しました。そのどれもどうしてもどうしても行きたくて、わりと必死だった。理由はたぶん、答え合わせをしたかったから。もうすぐ私の中に松村北斗という存在がものすごいスピードで現れてから半年が経つが、ジュニア祭りが終わってからも私の彼に対する熱は冷めることなく転げおちるみたいに加速する、俗にいうクレイジーアクセル現象だった。え?俗に言わない?DAHAHAHAHA!・・・おっと失礼、ホットドッグ売りのジェシーちゃんが通り過ぎました。夏の後遺症で定期的に愉快なジェシーちゃんとモリを会話の節々に登場させたくなる癖やめたい。
だから私のなかで誰がいま一番か、とっくに答えは出ていたんだけどあまりに北斗くんのことを知らなくて、その状態で担降りしますとかなんとかおこがましくて言えなかったし、何より自分が一番怖かった。もしかしたらこの夏を終えて、やっぱり何か違うかも・・・と今まで通りの生活に戻れたりするのかな・・・とか思ってたんだけど・・・さ・・・結局こうなるよね・・・
ということで改めましてどうも、松村北斗担です(急な開き直り)
最後の挨拶で、笑顔でそう言った慎太郎が忘れられない。どう見ても戦国時代で、どのグループもレベルが高くて、次がだれがデビューするのかも、それがいつなのかも本当にわからない今日に、それを笑顔で言ってのける強さ。あと、「じゃあドームでMC中もトロッコと特攻使いまくろうぜ!」とか言い出す明るさとくだらなさ。ところでMC本当に大好きだな。言霊という言葉がある一方、言葉にするその姿勢は脆さにも繋がりかねないのかもしれないけれど、本人たちが信じてくれているとファンだって信じてついていけるし、言葉にしてくれると不安にならずに済む。それをわかってくれているんだろうか。それとも、自らに言い聞かせているんだろうか。やっぱりその不安定さは、デビュー担だった私にはあまりにも怖い。でもその恐怖に勝る力強さと気迫と、その先にある景色を、六本木の小さな箱で私は見た。難しいことはわからないけれど、6人が6人で上を目指してて、それ以前にあんだけ楽しそうに床に転げまわってゲラゲラ笑っててくれるなら私はそれでいい。きっとその先には、何かがあるはずだと思えた。