あいつ、ジャニヲタやめないってよ。

やめられないし、やめる気がない。

気をつけて 出会い頭の 橋本涼

いつかはこうなるんじゃないかと思っていた。だから言ったのだ。気をつけろと。彼にだけは気をつけろと。

 

そう、橋本涼である。

 

大人の余裕をもってして彼を眺めていたはずが、いつの間にか立場は逆転していて、ここ数ヶ月脳内語彙の半数は漢字3文字橋本涼である。あの最高速度で最高の位置までたどり着く口角は鋭利で、あの笑顔は女に刺さるとそう簡単に抜けない仕組みになっているようである。何を隠そう人生の中で最も長く担当したのが赤西仁という私の背景を話せば、この事実にみなが笑いながら頷く。だが、こちとら笑い事ではないのだ。一応抵抗していたのだ私は。

 

 

2017年に突如Jr.担になった私が彼をきちんと認識したのはおそらく5人になってからで、認識した理由は上記、言わずもがなである。最初はに、似てる〜〜!から始まり、そこからは「どうしたって本能的に見てしまう」というのが正直なところだった。少クラはもちろんYouTubeを毎週見てはみじゅが飲めない罰ゲームショットドリンクを代わりに一気するわ、イナゴを食べたさくちゃんの頭をポンポンするわ、かと思えば芋の企画だって言ってんのにカブうめぇ!!!!しか言わないわ、なんだこの爆モテ天然アトラクティブな男は……………と時間を過ごしていった。(この数年に何故もっとハマらなかったの??というご意見もあるだろうが、ローラーを履いていない方の自担が爆速でデビューへ駆け上り、忙しさと楽しさでそちらに精一杯だったというのが正直なところだ。)さて時は2021年、どんどん“グループ”感を強めていく彼らから目を離せるわけがなく、ついにジェッツ単独の現場に足を運ぶようになり、夏も秋も前から数えた方が早いような席にぶち込まれた私は恐ろしい至近距離でタイプすぎる顔を眺める羽目になり、もう引き返せないところまできてしまった。

 

だけどその「魅力」と「危険」が背中合わせの人はもう好きにならないと決めていた。わたしももういい大人だ。言葉を選ばずに言えば正直アイドルの素行を巡ってなど苦しみたくない。私が初めて「合同公演で見る彼ではなく、彼のために足を運ぼう」と決意して手にしたドリボの公演日、彼は舞台に立つことを許されなかった。悲しかった。だから好きでも、本気にならないと決めていた。けれども再び走り出した真っ直ぐで一生懸命な彼を目の当たりにして、そのあんまりにも眩しい笑顔が、そのキャラメルよりは甘くないのに切ない甘さがある“焦がしキャラメル”な歌声が、その全ヲタク落とし系仕草が、好きだと言ってるのだ、細胞が。細胞レベルまで細分化されて刺さるのだ。そんなことある???橋本涼は微粒子なのか???ミストなのか???お???冬の保湿にぴったりなのか橋本涼は???

 

細かいことはよく分からない。これから先、どんなふうに好きになっていくのかもわからない。自分の年齢との差を考えるとちょっと怖くなる。だけど今日、アイドルしててくれてありがとうと思う。キャラクターからは想像できなかった、ふんわり優しいところがいいな、応援したいなと思う。細かいことは知らねえ!!!好きが正義だろ!!!と強気になれる。アイドルなんだからそれでいいか。と今は思っている。

 

思い返せば私が彼にどうしようもなくなった決定打はあの8.8祭の日、OP早々どう考えてもトラジャの誰かが出てくるはずの文脈で「会いたかったぜ🏄‍♂️🌊💫」と夏の権化みたいな顔して予告なく彼がドアップで登場した瞬間だ。あの曲がり角でばったり出くわしてしまったような急な橋本涼に私は無意識に膝から崩れ落ちて、友人に爆笑されたあの“衝突事故”の日、初めてちゃんと自分の感情を認識してしまったような気がする。やっぱり危険な男だ。

 

気をつけて 出会い頭の 橋本涼